今回の記事は作者:山口貴由『劇光仮面』第2巻を読んだので、
この漫画について思ったことやネタバレ含めた感想を書いています。
1巻のあらすじでは、ゼノパドンの別れに実相寺のもとを訪ねてきた特美研メンバー成田いちる。特装スーツを着てゼノパドンに別れを終えたいちるを実相寺は駅まで送ることになります。
新幹線の待ち時間があることから母校の帝工大に訪れたが…。とでした。
「人斬り実相寺」と書かれたボロボロの部室。サークルでは何があったのか?
劇光仮面 第2巻ではメンバーが大学生だった頃にあった特美研サークルの過去が判明します。
※この漫画のネタバレ含んでます。これから読む方はご注意してください。
『劇光仮面』2巻 あらすじ
あらすじ・内容
大学時代、主人公・実相寺二矢(じっそうじ・おとや)は
特撮サークル「特美研(特撮美術研究会)」に所属し、
仲間たちと「理想の特撮」を追求する。現実世界に干渉しうる特撮ヒーローはいかなるものか?
それを可能にするための特美服(特撮スーツ)は
いかにあるべきか?自分たちの特撮への熱き思いを
実現するために邁進する実相寺たち。それがなぜ“人斬り実相寺”と呼ばれるに至ったのか!?
今、ヒーローが裁かれる!
感想・考察
ヒーローになるための訓練
「人斬り実相寺」と書かれた封鎖された部室を眺めていた二人は、現役大学生の太田エルに話し掛けられます。
二人はヒーローの有りかたを話し、過去に特美研で起きたことをエルに話します。
特装スーツを着て動くためには”筋力がなくてはならないこと”から部屋はトレーニングルームでした。実相寺も1巻では、それなりのトレーニングをしていたので、特美研のメンバーは体力があると思いました。
特装スーツ ギボーガー
特美研メンバー中野のスーツのギボーガーと一人のアメフト部員の力比べ対決。
ギボーガーは中野が特美研でスーツ作成に推した作品で、中野は実際に作品を”昔の作品”ということから残っていない見たことないのだけれど、
中野が初めて買ったフィギュアでその重量感から、中野にとって愛のある作品。
当時、買ったギボーガーはエラー品でも
”交換してしまったら量産型と感じることから”と交換しなかったぐらい。
ちなみに愛している作品なだけあって特装スーツ(ギボーガー)は精巧に作ってあるんですね。
この話の途中で、特撮の神様の一ノ谷萬二特技監督の話が出てくるのですが、話の中で実相寺といちるは、特美研がどのような熱意で「特撮を愛しているか」をエルに説きます。
作中でのアメフト部員を持ち上げたギボーガーのギミックはカッコ良かった。
一ノ谷萬二監督のモデルは名前からして特撮作品の有名監督さんですね。
「人斬り実相寺」
特美研サークルに起きた事件で実相寺が「人斬り実相寺」と呼ばれ、
太田エルに話した、特美研が廃部に追い込まれた過去のお話。
実相寺が不慮の事故で実相寺が罪に問われてしまった過去。
なんとも、報われない感じに話が進むのですが、まさしく作品(フィクション)と現実では法律という壁があるということを体現した話でした。
実相寺は逮捕されるわけですが、
たとえヒーローであっても、その子が「助けて欲しい」と言わなければ正当防衛になり立たない、やりすぎると過剰防衛になってしまうという、
ヒーローの不甲斐なさがありました。
この人斬り事件が実相寺に多大な影響を与えているんだ思いました。
カブトムシ
妻子を持つサラリーマンヒロムの身に起きた謎の事件。
最初は僕はこれ読んでいて、「そうなるよな」「男はそういう生き物だよな」と思いました。でも、まさか浮気したらああなるとは。何とも怖い展開ですね…。
でもヒロムは妻と娘が居ながらも、行為に至ったので、なんというかあれはある意味の「自業自得だ」とも思いました。既婚者男の揺らぐ心情が上手く表現されていると思いました。ある日を境に非日常になりそうな展開でした。
作者の表現曰く、甘い蜜に引っ掛かるということなんでしょう。怖いですね。
エ◯からまさかのホラー。
事件が本編とどう関わるのが謎です。
実相寺と特美研メンバーが、ヒーローとして活躍するのか気になります。
まとめ:『劇光仮面』2巻 感想
以上、『劇光仮面』2巻 感想でした。
今回は、特美研サークルの過去が判明した巻でした。
第2巻ではギボーガvsアメフト部員、特撮に対する熱意、少年を助けたことで特美研に起きたことが描かれてましたね。
作中ではサラリーマンが謎の事件に巻き込まれるということが起きていたので、これがどうストーリーに関わるのか気になりますね。