今回の記事は、 漫画アプリ「少年ジャンプ+」で読める 作者:夜諏河樹『アンテン様の腹の中』第6話の前編・中編・後編を読んだので、感想・読みどころを書いています。
※この漫画のネタバレ含んでます。これから読む方はご注意してください。
内容・あらすじ
内容・あらすじ
大事なものを捧げれば、対価に応じた願いが叶う。その代わり死んだら全てを失う、そんな不可思議な力を持つ神……アンテン様。出会う人々の”願い”の行く末は——…!?
感想・読みどころ
アンテン様に声を代償に願う。
敵国から逃げて護王姫から子(姫)を託された伊那。伊那は森を迷っていたことからアンテン様と出会い、伊那は護王姫の子を救う為、自身の声を引き換えに姫を助けます。
ちなみにもともと伊那は洪水で家族、家をなくし、町で書物や噂などで唄を作り琵琶を弾く詩人でした。伊那が琵琶で唄を歌っていたところで護王姫と出会います。
護王姫は美声に聞き惚れたみたいでした。
アンテン様とは姫を託された際、姫が生まれてまもなく弱っていたことからアンテン様と出会ったわけです。姫が死ぬ運命から逃れようとするんですけど、「伊那が死ぬと姫がいた全てが消えてしまう」という願いをすることになります。
姫と共に過ごし仕える。
近くの寺の星國寺(しょうこくじ)に匿ってもらい命が助かった姫と伊那。伊那は寺にて声が話せなくても姫と共に過ごし仕えることに。のちに姫は殿方と出会ったことから殿方に嫁ぐことになり、皆から”沖姫様”と呼ばれることになります。
この時点でアンテン様に願ったことで伊那は声が出せてません。他の人が伊那が何を言っているのか分からなくとも姫だけは唇の動きで言っていることが分かってました。
伊那は声を出せなくとも姫に座学として、人とは何なのか、思いやりの心を教えたりとしていました。町にて琵琶を弾きでお金を稼ぐということもしてました。貧乏でも幸せという描写があって良いなと思いました。姫にとって伊那は親代わりということがよくとれます。
姫に真実を打ち明ける伊那。
寿命がもう間もない沖姫。伊那は過去に敵国から逃げている時に沖姫が産まれて間もない頃にアンテン様と出会い、神様に願った真実を沖姫に打ち明けます。
ここから何とも感動的でしたね。沖姫が生きたこと全てが”伊那が死んだこと”で消えてしまうことから、それに抗おうとしてました。
初めてアンテン様と出会った時に姫が赤ちゃんの時に命は助けても、それでも運命が邪魔したせいなのか、姫は長く生きることは出来なかったようでした。
伊那はあの時に全てを捧げていればと後悔するのですが、やはり神様にとって人の命はそれなりの対価でないと救えないということでした。
ここで悲しいと思えるような悲しい別れなんですが、
後に伊那のある頑張りによって、ハッピーエンドになるのが良かった。
まとめ: 『アンテン様の腹の中』感想
以上、『アンテン様の腹の中』の6話 感想でした。
残念なことに沖姫は亡くなってしまったけど最後はいい感じの終わりで良かったですね。終盤、伊那の想いが報われる終わり方も素敵だなと思いました。
時代が戦国時代ということもあり、伊那の想い時代を超えて、◯◯◯になるというもの良かったですよね。この手の話好きです。
アンテン様の話は悪者を苦しめる話と幸せになる話があるから良いですね。