今回の記事は、 作者:安島薮太 クマ撃ちの女 3巻を読んだので、あらすじと読みどころやネタバレ含めた感想を書いています。
※この漫画のネタバレ含んでます。これから読む方は注意してください。
クマ撃ちの女 3巻
あらすじ
クマとの死闘の後、山に恐怖を抱くようになったチアキ。山に入れない状態が続くチアキに、“クセ者”師匠から連絡があって――。北海道を舞台に描かれる、命がけの狩猟劇!!
登場人物
•小坂チアキ
クマ撃ち、ヒグマの狩猟を活動している女猟師。野生生物の生態、野生植物、猟銃などのヒグマの狩猟をするおいての知識が豊富。
•伊藤カズキ
チアキに密着取材するフリーライター。チアキを本の題材として、面白いと思ったカズキは、女性でエゾヒグマの狩猟している小坂チアキに同行をすることになる。
・光本
ジビエ専門のレストランを経営しているチアキの師匠。チアキにクマ撃ちの極意や技術を教えた人物。弟子のチアキに狩猟の法律を破らないといけないと言い、自身も法律を破って狩猟を行うかなりの曲者。
感想
18話
チアキの過去をカズキに話したチアキの姉。過去話を聞いたカズキは「熊に襲われて病院に運ばれてどうなったのですか?」と聞きます。
そこで「どうなった?」と聞かれたことからチアキの姉は義足になった左足を見せます。チアキの姉は襲われた後に足は失いましたが、そこにいた男のハンター2人の適切な処置で一命は取り留めていました。
そのような過去があり、チアキの姉がヒグマに襲われ、病院でチアキが謝罪したことから、チアキがする熊撃ちは「私に対する贖罪」と言います。
ヒグマに襲われて辞めてしまった過去から「チアキを止めて欲しい」「狩猟を辞めさせて欲しい」と今一番近くいるカズキに深々と頭を下げます。
ここでチアキは仕留めたカモを川に入ったことで、濡れた下着の代わりに男物のトランクスを履いて、カズキやチアキの姉に見せるんですけど、カズキさんが発情したら姉さんに助けてもらうと言ってました笑
チアキが家族を避けていたけれど、数年経っても姉妹の仲の良さが健在だということが分かったコマでもありました。
19話
チアキの姉に自宅まで送ってもらったあと、チアキとカズキは仕留めたキジとカモを調理することになります。
川で濡れたことからチアキがシャワーに行き、獲物を調理するためにカズキは、カモの羽をむしることになりますが、カモの羽の多さからむしるのに時間がかかるのでした。
ふたりが鶏鍋を美味しく食べていたところにチアキの師匠から電話がきて呼ばれます。カズキは取材NGだと言われながらも、チアキと一緒にチアキの師匠の元へ行くのでした。
実際に鳥って羽をちぎろうとすると羽が多量に出てくるので、結構大変そうですよね。
それにチアキが獲物を鍋で調理して、その出汁のうまみに笑みを浮かべていることからチアキの姉への贖罪ではなく、「クマ撃ちが本当に好き」ということが見て取れましたね。
20話
チアキから師匠の話を聞いたカズキは後日、チアキと一緒に師匠の光本が経営するジビエ専門のレストランへ行くことになります。
チアキは師匠が曲者だというでカズキを大学の後輩だということで師匠に会わせますが、何故かカズキの「運転免許を見せて欲しい」と言われ、その後に光本から「シカのバラしを手伝って欲しい」と言われたことから鹿の解体を手伝うことになるのでした。
この師匠、一見良い人そうなオーラを出してカズキに接しますが、裏で店のためなら法律を破ってまで、客に提供する守銭奴でした。
この話の終盤にこの師匠、客に非狩猟鳥獣のオオジシキを提案してました笑
21話
熊を撃ったことで、「森が怖くて入れなくなった」ことを打ち明けどうしたらいいか聞きますが、そんな光本から「クマ撃ちを辞めろ」「向いていない」と言われます。
法律を破らないチアキは「近いうちに死ぬ」と断言されます。そこで狩猟の技術を教える代わりに光本の狩猟の手伝いをすることになります。チアキとカズキは光本の狩猟に付き添うことになります。
この師匠が言う、自身が危険な目に遭っているからこそ、法律である「あらかじめ弾を詰めちゃダメ」という法律を破らないといけないと言うのは何となく分かるんですね。
警察に見つかっても目の前に獲物がいましたって。それに法律は檻だとも言ってました。
何かを成し遂げるには綺麗事は言ってられない。それでも正直やっちゃいけないことは、してはいけないと感じるんですけどね。
22話
まだ夜が明けていない朝、光本の狩猟に付き添うチアキとカズキ。カズキの運転で狩場まで行き、ゲートを開けて場内に入ります。
場内でカズキから光本に運転が変わり、チアキがいる後ろの席へ。光本は運転中に鹿を見つけ、「塞げよ」と言い、鹿を仕留めようとします。それに気づいたチアキは「急いで」とカズキに言います。光本は鹿に目掛けてフライング撃ちはするのでした。
ちなみに狩猟で車内から撃っていけないとあるんですけど、普通に撃ってました師匠。チアキも法律を違反したら熊が撃てなくなるを知っていたので、鹿を運ぶのを断ってましたね。
日の出前に入るのは違反ではない模様です。最後には道中でシカを猟銃で撃って通報され、うまく警察を誤魔化してました笑 なんだこの人と僕は思います。
23話
光本が鹿を仕留めた後、今度は3時間後に夜撃ちに付き合えと言い、法律を破りたくないチアキは断ろうとします。そんな光本から「明日、熊の撃ち方を教えてやるよ」言われ、再びカズキと共に夜に付き添うことに。
22話と同じところで夜撃ちすることになるのですが、夜に場内に入る違反のようで、光本は同じところから入らないで、ゲートのカメラを避けて、森が生い茂っている別の道からライトも点けずに入って行きました。
無点灯の運転を心配するカズキからも「無点灯で大丈夫なんですか?」と聞かれましたけど、光本は道を覚えているからと言ってました。
24話
後日、午後に光本から熊撃ちを教わることになったチアキ。チアキの取材に着いてきたカズキも光本の熊撃ちに同行します。
そこで光本からある儀式を行うと言われ、車を林に停めて入ります。
光本から「弾を込めてみろ」と言われ、チアキは断りますが、光本から「グズグズ言ってんじゃねえ」「覚悟を決めろ」「お前に死なれたくねぇ」と言い、渋々、弾を込めますが、チアキは自身の実力があり、体で判断したのか、彼女自身も安心感に包まれます。
そして熊を見つけた光本は車内からヒグマを仕留めようとします。
ちなみに森に入った時間は13時で日の入り16時と遅い時間になんですね。
理由としては「熊は頭のいい動物」でハンターの習性を理解していて、ハンターが置いていった残滓をハンターがいないタイミングで食っているから、さらに光本はその油断したところを狙うと言うんですね。簡単な方法すぎてびっくりしましたね。
そのための弾詰めなんだと思います。違法ですけど笑
25話
光本は助手席に座るチアキに熊を狙えないことを言い、俺が仕留めると言い、車内からヒグマを撃って仕留めます。そこでチアキに「俺はなんでも利用する」「俺は太っているから鈍い」「熊のように牙や爪もない」から道具や知識をフルで使うという人生論または価値観を話し、「熊を殺すことが快楽」のチアキに死ぬことよりも「生きること」を教えます。
光本は熊にとどめを刺そうと猟銃を持って近づきますが、熊は生きていました。光本は熊に爪で左手の薬指と小指を切られ襲われてしまい、チアキに助けを求めます。
これはきっと、今までやってきたことに天罰が下ったのでしょうね。光本師匠も警察に見つかった時は運が悪かったと言っていたので、これはしょうがないのかもしれませんね。
21.5話
チアキの姉とチアキの小さい頃で叔父さんと一緒にキノコ探しに来ていたお話。
姉妹は叔父さんと一緒に食べられないキノコか食べられるキノコを見分けて探してました。
チアキはこの頃から「獲物の撃ちどころ」と言うことから、狩りの頭角があったんですね。それに見た目的に2人は一歳、二歳くらいしか年が離れてなさそうでした。
まとめ
クマ撃ちの女 4巻の感想はこちら